フランス

【フランスの美しい村】オルナン「Ornans」画家クールベの故郷

2018/9/15~2018/9/24に7泊10日でフランス、ローヌ・アルプ地方とブルゴーニュ・フランシュコンテ地方の美しい村巡り(一人旅)をしました。

ここでは、その中で訪れたブルゴーニュ・フランシュコンテ地方の美しい村「オルナン」についてご紹介します。

クールベという画家の故郷。絵になる美しい村だよ。

 

フランシュ・コンテの美しい村の巡り方

旅のルート

①リヨン(Lyon)★
②ペルージュ( Perouges)★
③アヌシー(Annecy)★
④イヴォワール(Yvoire)★
⑤ブザンソン(Besançon)★
⑥アルボア(Arbois)
⑦オルナン(Ornans)

上記が訪れた町や村で、番号順に巡りました。★は宿泊した場所です。①~④がローヌ・アルプ地方、⑤~⑦はブルゴーニュ・フランシュコンテ地方です。
パリから入って、TGV(高速鉄道)でリヨンへ。そこからローヌ・アルプの旅をスタートさせました。ローヌ・アルプ地方をまわった後、ブルゴーニュ・フランシュコンテ地方を巡り、再びパリの空港から帰国しました。

フランスの美しい村は、個人ではアクセスしにくい場所が多いですが、私は基本的には電車やバスなどの公共交通機関で巡っています。紹介するのは ほとんどが公共交通機関で行ける場所なので、参考にしていただけたらと思います。
(「フランスの美しい村」については、また改めて記事を書く予定です。)

「オルナン」への行き方

オルナンへ行くにはブザンソンという街が拠点になります。ブルゴーニュ地方と合併されてブルゴーニュ・フランシュコンテ地方となる前、フランシュ・コンテ地方最大の街だったのがブザンソンです。
パリからTGV(高速列車)で2時間半ほどのところにあります。

ブザンソンからオルナンへは、ポンタルリエ(Pontarlie)行きのバスで45分ほどです。

ブザンソン▲ブザンソンの城砦からの眺め

ブザンソンには世界遺産に登録されている城砦があります。
城砦はドゥー川を見下ろす丘の上にあり、城砦内に動物園、水族館、昆虫館などがあるちょっと変わった面白い場所です。

ブザンソン

17世紀の歴史ある建物が建ち並ぶ街の中も趣があります。

 

フランスの美しい村「オルナン」

画家クールベの故郷

オルナン
フランス東部、ブルゴーニュ・フランシュコンテ地方にオルナンはあります。

町の中を流れるルー川沿いの景色が美しく、19世紀の画家クールベの故郷です。クールベがこの町で、町の人たちをモデルに描いた「オルナンの埋葬」という絵がパリのオルセー美術館に展示されています。

クールベは生前この町で嫌われ者だったそうで、評価を得るようになったのは死後何十年も経ってからとのこと。亡命先のスイスで亡くなりましたが、今はオルナンに運ばれ町の墓地に眠っています。生家は「クールベ美術館」となり、この町の見どころになっています。

私は絵画にあまり興味がないため美術館には行っていません。美術館の情報は割愛させていただきます。興味がある方はぜひ美術館に立ち寄ってみてください。
ただ、私のように興味がなくても美しい町並みは一見の価値があります。

オルナン

オルナンを代表する景色はこの橋の上からの眺めだと思います。

オルナン

あいにくの雨でしたが、風がなく天気が良い日は、川面に家々がくっきりと映り込み、それはそれは美しい風景になることでしょう…。

オルナン

こちらは反対側の景色です。

この日はこの旅で初めての雨予報。オルナンに着いた途端雨が降り出してしまいました。
川沿いの景色のリフレクションを撮りたかったのに残念。
土砂降りの雨に、風まで吹き荒れ、前日までの夏の陽気はどこへやら、一気に気温が12℃まで下がり凍えました。

オルナン

ルー川沿いを数百メートル歩きました。情緒溢れる風景…。
クールベはこの景色をどんな風に描いたんだろう。興味がなかったのに、クールベの絵を見てみたくなりました笑

オルナン

雨のせいもあるかもしれませんが、町の中は静かでした。

 

忘れられない夕焼け

オルナン日が暮れて明かりが灯り始めると、先ほどの橋からの景色はこのように…♡
雨もおさまり美しいリフレクションを見ることができました。

さて、そろそろバスの時間です。この景色にしばし見入った後、バス停に向かいました。ブザンソンに戻る最終バスに乗るために(ブザンソンに宿泊しており、オルナンへは半日時間を取って来ていました)。

しかし、これで終わらず、この後とんでもない絶景を目にすることになるのです…!

オルナン

バス停でバスを待っていると、空がだんだん染まっていくのが見えました。たまらず橋まで戻ると空はあっという間にこんな色になりました。

それは土砂降りの雨のあとの贈り物でした。
時を忘れて夢中でシャッターを切りました。

オルナン

ハッと気がついたときにはバスが出発するのが見えて…

バスを慌てて追いかけましたが、追いつくはずもなく…
必死の形相で走る私を見て、車で通りかかったお姉さんが乗せてくれてバスを追いかけてくれました!なんて優しい人なの…!涙
でも時すでに遅し…。さすがにお姉さんはブザンソンまで行けないので、街に戻って降ろしてもらいました。もう、ただただ感謝…!!!

さて、どうしたものか。電車は通っていないし。この街は英語もほとんど通じない。
さっきまで食事をしていたパン屋さんに戻り、タクシーを呼んでほしいとマダムに頼み込みました。親切なマダムは方々に電話を掛けてくれました。でも、なかなかタクシーがつかまりません。タクシーも呼びづらい場所なのか…泣
10件くらい掛けてくれたんじゃないかなぁ。やっと帰れることになりました!本当に本当に、Merci beaucoup, Madame!!!

お姉さんやマダムの優しさが、この旅一番の思い出になったなぁ。涙

ブザンソンからオルナンまでバスで40分の距離の場所。ハラハラしながらタクシーのメーターを見ていましたが、どんどん上がっていき€70。泣
1泊分以上のタクシー代のダメージが大きくて、しばらくはこの写真を見返して泣けました。

でもバスに乗っていたら見られなかったかもしれない景色。今ではその価値があったと思っています。

まとめ

・画家クールベの故郷。生家がクールベ美術館になっている。
・ルー川に架かる橋がベストビュースポット。風がない日は、街並みが川に映り込むリフレクションが狙える。

所要時間は、街歩きだけなら2時間、食事もするなら3時間くらいが目安かなと思います。

これを見て気になった人は、ぜひこの記事を参考に行ってみてください♪

興味を持ってくれた人がいたら嬉しいです!

 

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