2019/8/24~2019/9/1に7泊9日でノルウェーを旅しました。
ここでは、その中で訪れた美しい村「レーヌ」についてご紹介します。
ノルウェー北部、北極圏に位置するロフォーテン諸島にある村です。
ロフォーテン諸島は「世界で最も美しい場所のひとつ」といわれる風光明媚な島々です。
ノルウェーを1週間で満喫する巡り方
旅のルート
①オスロ(Oslo)★
②ベルゲン(Bergen)★
③フロム(Flåm)
④ノールハイムスン(Norheimsund)
⑤スヴォルヴァー(Svolvær)★
⑥レーヌ(Reine)★
上記が訪れた町や村で、番号順に巡りました。★は宿泊した場所です。(2019/8/24~2019/9/1、7泊9日)
オスロから入って、列車でベルゲンへ移動し、その周辺とフィヨルド観光。その後、ベルゲン空港から飛行機を乗り継いでロフォーテン諸島へ。お目当てのレーヌへ行きました。
帰りは再びオスロへ戻り、オスロの空港から帰国しました。
ちなみに、旅のルートを決めるときにいつも参考にしているのが「地球の歩き方」。
ノルウェー旅もお世話になりました。ロフォーテン諸島やレーヌについても載っています。
「レーヌ」への行き方
まず、レーヌがあるロフォーテン諸島へ行くには、オスロやベルゲンから飛行機が出ています。ロフォーテン諸島の入口はスヴォルヴァー(Svolvær)かレクネス(Leknes)という町です。直行便はなく、ボードーというところで乗り換えます。
私はベルゲンから移動しましたが、ベルゲンからボード-まで1.5時間。ボードーからはプロペラ機に乗ります。そこでは座席指定はなく、早いもの順で乗り込みます。ボードー⇔ロフォーテン諸島間の景色がまた素晴らしいので、ぜひ早めに並んで窓際の席をゲットすることをオススメします!
ボードーからロフォーテン諸島のスヴォルヴァーまで30分ほどで着きます。私は行きはスヴォルヴァーから入り、帰りはレクネスから出ました。
レーヌへはスヴォルヴァーからもレクネスからもバスが出ています。スヴォルヴァーから乗ると途中でレクネスも通ります。レーヌまで、スヴォルヴァーから3.5時間、レクネスから1.5時間くらいです。
ちなみにスヴォルヴァーはこんな街。ロフォーテン諸島最大の港町です。
船やロルブー(漁師小屋)が並び、いかにも漁師の町だなぁという雰囲気でした。港沿いにはホテルやレストランも並んでいました。
スヴォルヴァーは空港から街への移動がちょっと大変でした。レンタカーを借りるのであれば問題ありませんが、そうでなければタクシーを使うしかありません。そのタクシーが完全予約制でした。しかもその予約方法が、空港にあるタッチパネルに電話番号を入力するとSMSで予約番号が届き、ドライバーが来たら確認するというシステム。電話が使えないとハードルが高いです…。
ノルウェーの美しい村「レーヌ」
ロフォーテン諸島が絶景すぎる!!!
レーヌがあるロフォーテン諸島について調べると、「世界で最も美しい場所のひとつ」と紹介されているのをよく目にします。絶景を求めて写真家が訪れたり、ディズニー映画「アナと雪の女王」の舞台になったとされる風光明媚な島々です。
ロフォーテン諸島について「地球の歩き方」に”アルプスの頂を海を浮かべたよう”と形容されています。岩肌をむき出しにした切り立った山々が海からそそり立つ様子はまさにぴったりの表現だと思いました。
レーヌを目指して進む道中も、バスの車窓の景色に圧倒されっぱなしでした…!ロフォーテン諸島の感動的な美しさを移動しながらも味わえます。途中で降りてゆっくりと景色を眺めたいと思う場所が数え切れないほどありました。
海岸線に沿って進む道が多いので、海側のほうが景色がきれいです。Googleマップを見ながら、次はどっち側だと、座席を右に左に移動していました笑
ノルウェーといえばフィヨルドの荒々しく美しい景観が有名で、フィヨルド観光が旅のハイライトとなることが多いかと思います。ノルウェーの西部海岸線は「フィヨルド地方」と呼ばれていて無数のフィヨルドが連続しています。中でも代表的なフィヨルドはガイランゲルフィヨルド、ノースフィヨルド、ソグネフィヨルドなど。特に人気が高いといわれるソグネフィヨルドの観光もしましたが、ロフォーテン諸島を訪れるとその記憶も薄れてしまうくらい!ものすごい景色が待っていました…!
(※フィヨルドとは…
氷河による侵食で作られたU字、V字型の谷に海水が進入して形成された入り江。ノルウェーをはじめ、グリーンランド、アラスカ南部、アイスランド、チリなどに見られる。)
レーヌは息をのむほどの美しさ…!
レーヌの村を代表するのがこの景色!
屹立した山々と街並みが海にくっきりと映り込む様子は、まるで絵画の中に入り込んでしまったかのような美しさです…。
実際、この場所で絵を描いている人がいました。絵心がなくとも、絵に描きたくなるのがわかるなぁと思うくらい。
レーヌは人口300人ほどの小さな漁村です。1970年代後半にノルウェー最大の雑誌「Allers」に”ノルウェーで最も美しい村”に選ばれています。
ちなみにこれは次の日に同じ場所で撮った写真です。この日のほうが空は晴れて天気が良かったのですが、風があったため水鏡にはなりませんでした。リフレクションの絶景を撮るためにはタイミングに恵まれることも重要だとわかりました。
とはいえ、気候や光の差し方によって海の色が透き通ったり深い青になったり…それがまた美しいんですよね。
また、ロフォーテン諸島は天気が変わりやすい場所です。約3日間の滞在中に、晴れたり、曇ったり、霧が出たり、晴れても風が強かったり、夜中に豪雨の音で目が覚めたり、わりと目まぐるしかったです。天気予報が雨続きになっていて心配でしたが、行ってみると雨は朝晩が中心で、晴れ間もあって楽しめました。天気が不安定な場所だということで行くのを断念するのはもったいないです!
村の中を散策♪
赤い木造の建物が多く見られます。これは「ロルブー」という漁師小屋で、ロフォーテン諸島全域にあります。ロルブーに泊まれる宿泊施設もあります。
レーヌの村の中心には宿泊施設が何軒かとレストランが2軒ほど、カフェが1軒、それからコンビニのようなお店が1軒。
干しダラが有名なので、レストランで食べてみたら美味しかったです♡
カヤックに乗るアクティビティもあって、それを目当てに来る人もいるようです。なんでもシャチが見られることがあるとか…!
天気が良い日は日暮れの景色も楽しめます。移り変わりをお見せしたいので、まずは日が暮れる前の景色から。
空が染まると海も夕暮れ色に染まりました…。
日が落ちた後は、束の間藍色の世界が訪れました。
完全に空が暗くなってしまうと、街の明かりが少なすぎるので夜景撮りには向かないと思います。(星が見られるならいいかも)
さらなる絶景を求めて…!レーヌブリンゲンに登ろう
さらなる絶景を見たい人にオススメの場所があります。
それが”Reinebringen(レーヌブリンゲン)”。高さ448mの山で、頂上がビュースポットになっています。
ただし、頂上まで登るのはけっこうハードです!
傾斜45°くらいあるのではないかという けっこう急な石段をひたすら登っていきます!
途中で振り向いて見た景色です。けっこう登ってきた感じがしますが、頂上まではまだもう少しあります…!
途中で休憩しながらゆっくり登り、1時間くらいかけて頂上まで到達しました。
登りきって見えた景色がこちら…!!!
その瞬間、すべての苦労が報われました。
それは想像を超える景色でした…!思いっきり叫びたい気分になりました。
あぁ、私はこの景色を見るためにノルウェーに来たんだ…!そう思えました。
山が海に浮かんでいるみたい…。
船がその前を横切っていきました。船と比べると岩山のスケールがわかると思います。
山の中腹に窪みがあり、池のようになっていました。雪解け水が溜まるのでしょうか。
深い青色をたたえていました。晴れていたらもっと透き通ったブルーになるのかもしれません。
レーヌの村の中心からレーヌブリンゲンの登り口までは徒歩15分ほどの距離です。登って、景色を堪能して、下りてくるまで所要3時間くらいでした。
登っている間は体が温まるので薄着でも大丈夫ですが、頂上は風が冷たくけっこう冷えるので、夏でも上着があったほうが良いです。
そして、素晴らしい景色を味わった後には代償が…。
翌朝ベッドから降りようとすると、立てないかと思うくらい足に激痛が…泣
ノルウェーから帰ってきてからも数日間はヨボヨボ歩きのおばあちゃんみたいでした。
レーヌでの宿泊
レンタカーがあれば立ち寄るだけでも良いですが、バスで行くなら本数が限られているので宿泊するほうがオススメです。良い景色が見られるかどうか、天候にも左右されますしね。レーヌブリンゲンに登るならなおさらです。
小さな村ですが、いくつか宿泊施設が点在しています。
ロフォーテン諸島特有のロルブー(漁師小屋)に泊まれる宿泊施設もあり、そういうところに滞在するのも面白そうです。
私が泊まった宿がこちら。
「Catogården」(カトガルゲン)
バストイレが共用のゲストハウスでした。
北欧らしくオシャレで可愛いインテリアの部屋。
私が泊まった部屋はピンクで統一された暖かみのある雰囲気でした♡
他の部屋も「赤」や「青」などカラーがテーマになっています。
窓からは屹立した山々の景色が見えました。
2Fがゲストルームで、1Fに共用の団らんルームやキッチンがあり、自由に使って良いとのことでした。団らんルームにコーヒーマシンがあり、飲み放題でした。
洗濯機も自由に使えました。
ダブルルーム1泊あたり(定員2名)¥14,810
まとめ
・村の景色そのものが絶景!何もしなくても癒やされる。
・美しいリフレクションの景色を見るには風がないことが重要!辛抱強く狙ってみて。
・体力がある人はレーヌブリンゲンからの景色も必見!
・ロフォーテン諸島は絶景の宝庫。バスの車窓からの景色も楽しもう。
私はレーヌに2泊しました。天気にもそれなりに恵まれたので、レーヌだけなら滞在時間は十分でした。
次はロフォーテン諸島に長く滞在して、様々な場所でトレッキングする旅に行きたいです。
これを見て気になった人は、ぜひこの記事を参考に行ってみてください♪
インスタグラムに旅の写真をたくさん載せているのでよかったら見てみてください♪
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