フランス

【フランスの最も美しい村】サン・シル・ラポピー Saint-Cirq-Lapopie まるでおとぎ話の世界観

フランス南部、オクシタニー地域圏にまるでおとぎ話に登場するような小さな可愛らしい村があります。

名前の響きも可愛い「サン・シル・ラポピー」。

雄大な自然の中 崖の上に佇むその姿は誰をも魅了し、村の中を歩けばおとぎ話の中に迷い込んだよう。

その完璧な美しさは「美しい村」代表と言っても過言ではないのではないでしょうか。

私が「フランスの最も美しい村」にハマるキッカケとなった村です。

初めて訪れてから7年後の2024年10月に再訪しました。

秋の雰囲気が漂う村もまた風情があり、この時期ならではの絶景も見せてくれました!

改めてこの村の魅力やアクセス方法など余すところなくご紹介したいと思います。

 

とにかく絵になるのでシャッターを切る手が止まらなかった!写真もたくさん載せます♪

 

フランスの最も美しい村 サン・シル・ラポピー

フランス南部 オクシタニー地域圏の美しい村

サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)があるのは、フランスの1番南にあたるオクシタニー地域圏。

「フランスの最も美しい村」が多く点在するエリアです。

行きたい場所がたくさんあって、旅程を組む際 行き先を絞るのが大変でした。

空港を持つ大都市トゥールーズがこの地域を巡る玄関口となります。

 

そして、私が「フランスの最も美しい村」にハマるキッカケとなったのがこのサン・シル・ラポピー。

2016年にサン・シル・ラポピーが「フランス人が好きな村第1位」に選ばれた記事を目にし、この村に惹きつけられました。

2017年に初めてこの村を訪れましたが、当時は田舎を旅する方法なんて全くわからず、ツアーで訪れ、滞在時間が1時間しかなく心残り。

改めてゆっくり再訪しようと誓っていました。

そして、7年後。2024年10月に念願の再訪を果たしました!

 

まるで1枚の絵のよう サン・シル・ラポピーの全景

サン・シル・ラポピーを代表するのがこの景色!

崖の上に佇む村、眼下にはロット川が流れています。

この景観に魅了されて行ってみたいと思う人は多いはず!

 

バスで到着すると、村の入口まで20分ほど歩くのですが、まず最初に見えてくるのがこの景色です。

そのときの高揚感といったら…!!!

 

今回、様々な時間帯にこの景色を見に行きましたが、それぞれ素晴らしかったです。

青空はもちろん映えますね!午後はちょっと逆光気味になるので午前中がオススメです。

朝、思いがけず雲海に浮かぶ村の姿を見ることができました。感動…!!!

天気が悪くてもこれはこれで風情があるかも、、?

そして、日が沈んで町の明かりが灯り始める時間がまた素敵でした。

教会がライトアップされてひと際輝いていました。

 

村の中はまるでおとぎ話の世界

全景も素晴らしいですが、街並みの可愛らしさも期待を裏切りません。

石造り×木骨組みの建物と赤茶色の屋根瓦がこの村の特徴です。

古いものだと13~14世紀に建てられたものだそう。

 

このアーチをくぐって村へと足を踏み入れるアプローチがたまらない♪

 

まるで中世の時代に迷い込んだかのような雰囲気たっぷりの可愛らしい村を歩けば、人気があるのも納得。

10月末でそろそろオフシーズンに入る頃だと思うけど、まだまだそれなりの観光客で賑わっていました。

端から端まで1kmほどのとても小さな村ですが、レストランが10軒くらいはあるし、お土産屋や雑貨屋などショッピングを楽しめるお店もたくさん。

夏だけの営業でこの時期は閉まっているお店もあったので、トップシーズンはすごい賑わいだと思います。

この可愛らしさだけにお花の時期はさぞ素敵だろうと想像できます。

あまりにも完璧に美しい姿を保っているので、最近は素朴で田舎らしくあまり観光客慣れしていない村に行くことが多かった私は逆に少し物足りなく感じてしまったくらい笑

これがフランスらしい「美意識」なのかもしれませんね。

決してアクセスが便利ではないこの場所で、これだけ美しく村を保っている裏にはたくさんの努力があると思います。

インスタグラムに写真を投稿した時もこの村の写真は反響が多く、この魅力的な景観は多くの人にオススメできます。

 

滞在中、雨にも降られてしまったけど、雨上がりの濡れた石畳もまた雰囲気を引き立ててくれました。

観光客で賑わう前の 静かな朝の時間も たっぷりと中世の雰囲気に浸れる至福のひと時です。

 

オススメのビュースポット4選

サン・シル・ラポピーは豊かな自然に囲まれた素晴らしいロケーションにあるので眺めが最高です。

私が滞在して歩き回った中からオススメのビュースポットを4ヶ所ご紹介したいと思います。

1.サン・シル・ラポピーのベストビュースポット

まずは1番最初にご紹介している村の全景が見られるスポット。

ここはサン・シル・ラポピーを訪れたらマストです!

バス停から歩いて到着すると、村の入口からすでにこの景色が見られるのですが、1段上にある車道へ上がるともっとよく見えます。

場所はこの辺りです。

 

2.360度景色が見渡せる高台

2つ目は、村の中心にある高台。

村を訪れた誰もがここを上っていくのですぐにわかると思います。

村のシンボルである教会や赤茶色の屋根瓦の街並み、ロット川と周りに広がる雄大な自然を360度見渡すことができます。

 

3.ひと味違う景色が見たかったらここ

3つ目は、村の側の車道からの景色。

地図で示すとこの辺りからの眺めが素敵です。

教会の塔が大きく聳え、横に広がる街並み、そしてロット川。

1つ目の全景とはまた違った見え方になり、私はこちらの眺めも好きです。

 

4.村の反対側の展望台

4つ目は、1つ目と対象の位置にある村の反対側の展望台。

1つ目は少し見上げるようなアングルですが、ここはもう少し高い場所にあるので見下ろすようなアングルになります。

教会の後ろ姿と断崖、ロット川がよく見えます。

ここから見て正面から日が昇るので、日の出を眺めるのにも良いと思います。

私も日の出を狙ってみましたが、あいにく天気が優れずこの通り。

霧が漂う感じもまた良かったですが。

 

想像もしなかった絶景…!雲海出現!!!

この村に泊まった翌朝、信じられないような絶景を目にすることとなりました…!

こんな景色に出会えるなんてまったく想像していなかったので本当にびっくり!!!

 

朝8時、日の出を見ようと外に出ると、村は霧に包まれていました。

なんて神秘的な雰囲気。

(ちなみにこの日、10月25日の日の出は8:30頃。この時期は無理にすごく早起きしなくても日の出が見られるのも魅力。)

霧の村の中を散策するのもいいなと少し迷ったけど、やっぱり日の出を見るために高台へ。

前項でご紹介した2つ目のビュースポットです。

すると、目を疑うような光景が…!

あれ、これ、もしかして、、

雲海…?!!!

ロット川は雲で覆われ、教会が雲の中から浮かび上がっているような景色に。。

 

雲海の向こうから日が昇ってきたときは

言葉にならない感動に心震えました。

 

このタイミングに出会えたのは運が良かったと思います。

3泊滞在しましたが、雲海が見られたのはこの1度だけでした。

その後は天気が崩れてしまい、残念ながら太陽すら顔を出しませんでした。

だけど、きっとこの時期だから見られた景色。

もしかすると秋は霧が出やすく、雲海が見られる可能性が高まるのかもしれません。

雲海を狙って行ってみるのも良いのではないでしょうか。

 

オススメのレストラン

前述したように、サン・シル・ラポピーは小さい村ながらレストランがたくさんあるので食べる場所には困らないと思います。

中でもオススメしたいのが「Le Cantou」

カジュアルに気負わず入れるけど、カジュアル過ぎず落ち着いた雰囲気でとても居心地の良いお店でした。

そしてなんといっても料理が抜群に美味しかった!

前菜€8.9 メイン€18.9 デザート(価格忘れた)で、それぞれ数種類の中から選べます。

前菜・メインかメイン・デザートの組み合わせがどちらも€24.9、前菜・メイン・デザートすべてだと€29.9とお得です。

他のお店と比べてもそれほど高くなくお手頃だと思います。

私は1人だと食べきれないのでいつもメインだけ。魚料理を選びました。

料理が運ばれてきた瞬間からもう感激で思わず「わぁ」と声を上げてしまいました。

見た目からもう絶対美味しい!

ふわふわの白身魚にパプリカ、トマト、アーティチョークなど野菜が色々入った包み焼き(蒸し?)。

目でも楽しめてとっても満足のお料理でした。

ぜひオススメしたいレストランです。

 

生き方が格好良い!アーティストのおじいちゃんとの出会い

サン・シル・ラポピーから次の目的地へ向かうため、ここを後にしてバス停へと歩いていると、この村に暮らすアーティストのおじいさんに遭遇しました。

村に彼のアトリエがあって、そこで作品作りをしたり、様々な作品が並ぶ併設のギャラリーで観光客の相手をしたり。

カールのかかった長めの銀髪。全身黒でまとめた細身のパンツにライダースがいかにも様になっていて雰囲気がある人。

村を散策しているとたびたびすれ違って顔見知りになっていました。

さようならを伝えると、「ちょっと見ていかない?」とアトリエに誘ってくれました。

木彫りをしているのは外からも少し見えていたけど、木彫りのオブジェの他にも絵を描いたり色々なものを作っているようでした。多才だなぁ。

そして、私がカメラを持って写真を撮り歩いていたのを知ってくれていて、「とっておきの景色があるんだけど、良かったら写真を撮る?」と言って、アトリエのみならずなんと家の中まで招き入れてくれました。

窓からはまさにここからしか見えない風景、家々の屋根が連なる景色も見えました。

素敵なテラスからは教会が目の前に見える特等席。

置いてある物の1つ1つにおじいさんのこだわりが感じられる家の中もとても素敵に整えられていました。

それから、たくさんのギターが並び、ベース、キーボード、ドラムまであったのには思わず笑った。

いかにも音楽やってそうな風貌なんだもん笑

アート作品を作って、絵も描いて、楽器も何でも弾けて、、

根っからの芸術肌なんだなぁ。憧れる。。

作品を作りながら、美しい村で、好きなものに囲まれて1人で素敵な家に暮らしている。

最高に格好良いと思いました。

こういう暮らしをしたいなと、そう思わせてくれる素敵な出会いでした。

 

 

サン・シル・ラポピーへの行き方

サン・シル・ラポピーへはアクセスしにくいイメージがあったのですが、行ってみるとそこまで難しくありませんでした。

カオールとフィジャックを結ぶ889番のバスが1日に何本か通っています。(日曜日だけは1日2本しかないので注意)

カオールからはバスで40分ほど、フィジャックからは1時間ほどで着きます。

「Tour-de-Faure-Embt St Cirq-Lapopie」というバス停で降り、村の入口までは徒歩20分ほどです。

カオールとフィジャックはいずれもトゥールーズから電車(TER)で行ける街です。

私はせっかくなのでカオールとフィジャックにも滞在して楽しみました。

 

 

まとめ

フランス南部、オクシタニー地域圏にある「フランスの最も美しい村」の1つサン・シル・ラポピー。

豊かな自然に囲まれた美しい景観、まるでおとぎ話に出てくるような可愛らしい街並みにはきっと誰もが魅了されると思います。

あまり知られていないエリアだと思いますが、小さな美しい村がたくさん点在する地域なので、美しい村に興味があればぜひ訪れてみてほしい場所です。

 

興味を持ってくれた人がいたら嬉しいです!

 

\ わたしのバイブル /

 

インスタグラムに旅の写真をたくさん載せているのでよかったら見てみてください♪
konnyのインスタグラムを見る

「ヨーロッパの美しい村」をテーマにしたショップも運営しています。
フランスの美しい村の風景を楽しめるアイテムを販売中です。
ATELIER konny