【ポルトガルの最も美しい村】モンサント「Monsanto」岩だらけの不思議な村

2018/12/27～2019/1/7に10泊12日でポルトガルを旅しました（一人旅）。

ここでは、その中で訪れた美しい村「モンサント」についてご紹介します。

 

ポルトガルの美しい村の巡り方

旅のルート

上記が訪れた町や村で、番号順に巡りました。★は宿泊した場所です。（2018/12/27～2019/1/7、10泊12日）
小さな美しい村マルヴァオン、モンサラーシュ、モンサントへ行きたかったので、この3つの村を巡ることを中心に旅程を組みました。
リスボンから入って、すべてバス移動でまわりました。帰りはポルトから再びリスボンへ移動し、リスボンの空港から帰国しました（ポルトにも空港がありますが、往復リスボン発着の飛行機が1番安かったので）。

訪れた3つの村は、アクセスが不便な場所ではありますが、私は旅するときは基本的には電車やバスなどの公共交通機関で巡っています。今回訪れた場所も、本数は少ないもののバスで行ける場所なので、参考にしていただけたらと思います。

ちなみに、旅のルートを決めるときにいつも参考にしているのが「地球の歩き方」。
ポルトガルの旅でもお世話になりました。今回訪れた3つの美しい村も載っています。

「モンサント」への行き方

モンサントへ行くには、カステロ・ブランコという町が拠点になります。リスボンからカステロ・ブランコまでは列車で2.5時間、バスで3.5時間ほどです。

カステロ・ブランコからモンサントまでバスで1.5時間です。このバスが1日に1～2本しかないので余裕を持った日程が必要です。

 

ポルトガルの美しい村「モンサント」

何コレ珍百景？！岩だらけの村の正体

モンサントがあるのはポルトガルの東部、スペインとの国境近くに位置する山あいの村です。日本ではなかなか知られていない秘境ではないでしょうか。

モンサントは1938年に「ポルトガルで最もポルトガルらしい村」に選ばれています。
その村の特徴がなんとも面白いんです…！村の中を歩いているとこんな風景を目にします。

え…！岩が家にめり込んでいる…！？隕石が落ちてきたの…？！！

なんとも不思議な光景ですよね。
これは隕石が落ちてきたわけでも何でもなく、あえて岩がある場所に家を建てているんです。巨大な岩は家の壁や柱のようなもの。どうやって建てているのか本当に不思議です。

家の中はどうなっているの？と、気になることかと思います！
泊まった宿の中に岩が突き出ている部屋があったので写真を撮らせてもらいました。

壁の一部として上手く溶け込んでいると思いませんか？
もっと壁全面が岩になっている家もあるようです。本当に面白い！

村の中に岩がゴロゴロしています。こんな独特な景観を持つ村は他にないんじゃないでしょうか。

 

村の中を散策♪

入り組んだ村の中を散策するのはとてもわくわくします♡歴史を感じる古い石造りの家やボコボコの石畳はなんとも味わい深いですよね。

こちらは赤と緑の扉が並ぶのが可愛くて…♡行き止まりのように見えるかもしれませんが、この先にまだ道が続いています。

岩だらけの不思議な光景も魅力ですが、お花に彩られた可愛らしい場所もあります。なんて可愛い玄関なんでしょう♡

田舎の小さな村でネコに会うことは多いですが、珍しくワンコに出会いました。近づこうとすると吠えられたけど…泣

左側に素敵なアイアンの看板があるんです。レストランなのですが営業していませんでした。なんでも、病気療養中なんだとか。

私が見た限り、開いているレストランは村の入口にある1軒だけでした。他には飲み物や軽食がいただけるちょっとしたカフェが3軒ほどあります。

それからモンサントのお店は水曜日が休みです。そんな情報はどこにもなく、何も知らずに私がこの村に到着したのは運悪く水曜日！さらに運が悪いことに、その日 口にしていたのはパンたった2つだけ…空腹を抱えたまま寝るしかなかったのでした…涙

村人がヤギを放牧しに行く場面に出くわしました。「Olá!」と挨拶すると笑顔で「Olá!」と返してくれました。しばらく後を追っていき、村を出るところまででさよなら。手を振るとまた笑顔で手を振り返してくれました。

素朴な村の暮らしが垣間見られた瞬間です。

ネコちゃんにも出会えました♡モンサントでは7匹くらい見かけました！

朝の村を散歩していると、石塀の上をパトロール中の↑この子に会いました。
キリッとした眼差し！

これは夜明け前。モンサントから次の街へ行くために朝7時過ぎのバスを待っていると、にゃんこがトコトコとやってきて、私の隣にちょこんと座りました。

スリスリとすり寄ってきて、なんとも可愛らしいおもてなしを受けたのでした♡

 

見晴らし抜群！岩山の上のお城

モンサントの村は岩山の中腹に広がっていて、その岩山の頂上には城跡があります。城壁に登るとモンサントの村や周りに広がる平原がどこまでも見渡せます。

頂上から見ても周囲は岩だらけ！ちょっと遺跡っぽい雰囲気も。

モンサントにはこんな話があります。

昔々、モンサントはイスラム教徒との戦いで敵に食糧の補給路を絶たれてしまいました。いよいよ村中の食べ物がなくなるというときに、残っていたすべての食糧をかき集めて牛に食べさせ、敵陣をめがけて胃袋がパンパンになった牛を投げたのです。この牛を見た敵陣は、モンサントにはまだまだ食糧に余裕があるのだと思い撤退したそうです。

この伝説から、毎年5月にお祭りが行われていて、城壁から牛の代わりに花束を下に投げるそうです。ぜひとも次はお祭りの時期に行ってみたいなぁ。

城壁からはモンサントの村がこんな風に見えます。岩がごつごつと転がる中に集落が作られている様子がわかります。

そして、ここから日の出を見るのもオススメです。

暗がりから徐々に岩々がその姿を現し、朝日に赤く染め上げられます。
ここはどこ…？まるで地球じゃないどこか別の惑星に来てしまったような気分になりました。

夕陽は見逃してしまったのですが、日が沈む景色もまた素晴らしいのではないかと思います。
宿のおばあちゃんと話していたら、気が付くともう日が沈んだ後だったんです笑

 

モンサントでの宿泊

1時間でまわれてしまうほどの小さな村なので日帰りでも十分楽しめますが、宿泊もできます。

小さな村ですが、いくつか宿泊施設があります。
岩がガッツリせり出している部屋に泊まれる宿泊施設もあるので、そういうところに泊まるのも面白いと思います！

私が泊まった宿がこちら。
「Casa do Chafariz」

趣のある素敵なお部屋でした。古い建物なんだろうなぁ。

岩がちょっとだけ見えています…！インテリアかのように馴染んでますよねぇ。
もっと壁一面が岩！という宿もあるみたいなので、せっかくだからそういうところに泊まればよかったなぁとちょっぴり後悔。（そういうところは結構お値段が。。ケチってしまいました。泣）

ここは可愛いおばあちゃんが貸し出している宿でした。ポルトガル語しか話せないおばあちゃんで言葉は通じませんでしたが、とても温かく可愛らしい人で身振り手振りで色々教えてくれました。

ダブルルーム（定員2名）1泊あたり￥5,150

ちょっと難点なのは、場所がとてもわかりづらかったこと…！
他の村でもCasaに泊まるときはそうでしたが、本当に普通のお家なんですよね。表に大きく「Casa」とは出ていなくて一見わからず通り過ぎてしまいます。

私の場合は優しい人に助けてもらいました。なかなか宿を見つけることができずにウロウロしていたところにお姉さんが通りかかって、場所を聞いたらそこまで連れて行ってくれました。しかもオーナーさんに電話までしてくれて…！
Casaは使っていない建物を貸し出していることも多く、オーナーがその場におらず到着したら電話しなければならないことが多々あります。（これがハードル高い涙）
お姉さんが電話してくれて本当に助かりました～！

その優しいお姉さんに、なんと翌日再会！
村のインフォメーションで働くお姉さんでした！

ちなみに、こんな可愛いB&Bもありましたよ♡
宿の名前は「Quinta da Pedra Grande」気になる方はぜひ調べてみてください♪

私は、宿の予約はいつもBooking.comを使っています。→booking.com

 

まとめ

小さな村なので所要時間は2～3時間、食事もするなら3～4時間くらいが目安かなと思います。

これを見て気になった人は、ぜひこの記事を参考に行ってみてください♪

 

 

ポルトガルの街を歩いていると出会う可愛いタイル。 「アズレージョ」といわれる装飾タイルで、教会、駅、レストランの店内、民家の壁など、いたるところで目にすることができます。
それがとにかく可愛くて「この柄のスマホケースがあったらいいなぁ」と思い、作ってしまいました♪→「ATELIER konny」で見る